~私の愛息子、サルーキについて~
   (ワールドドッグ図鑑より)
 きわめて古い歴史をもつ犬種で、聖書の中に「犬」が出てくればサルーキを意味すると言われる位である。グレー・ハウンド系に属する大型犬で、優美でスピード感にあふれた高貴な雰囲気をもつ犬である。
もともとは、中近東から北アフリカ一帯の地犬で、古くから鹿狩りに使われ、鷹狩りの補助やジャッカル、狐、野兎、猪などの狩りでも活躍していた。
5000
6000年前にすでに現在のサルーキに似た犬が確認されており、エジプト王家の犬として大切に扱われて来た経緯がある。
サルーキとはアラビア古語の「アラー神より授かりしもの」の意とされ、回教徒はこの犬種を神聖なものとして大切にして来た。
又、サルーキの犬名は古代アラブにあった地名「サルク」に由来するとの説もある。
原産地の多くはイスラム圏であり、宗教上の理由から犬を不浄とする文化があるが、サルーキだけは例外として扱われ、人と同じ敷物の上で寝ることを許された唯一の犬であった。サルーキが捕ってきた肉は教義上も食べることが許されたと言う。
十字軍によりヨーロッパに伝わり1840年にイギリスに渡った。それ以降「犬のサラブレット」と評され各国で知られるようになった。
YUKIKO YAMADA
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